今日は暖かいですね。
暖かいかと思えば、急に寒くなったり、
この時期は、気温が急激に変化します。
北海道、特に札幌周辺では、この冷え込みを
「リラ冷え」と言います。
リラとは、フランス語で「ライラック」を意味するそうです。
(因みにライラックは英名で、和名はムラサキハシドイです。)
ライラックはモクセイ科の落葉中木で、
5月下旬から6月中旬に紫や白色、房状の花を付ける花木です。
花もさることながら、花には芳香があり、庭木に好まれます。
上述の通り、5月下旬頃から咲き始めるので、
この時期の冷え込みを「リラ冷え」と呼んだのでしょう。
これは、オホーツク海高気圧の影響で、
北海道に冷たい風が吹き込む事が原因なのだそうです。
北海道では、これを過ぎれば、何となく初夏らしくなります。
ライラック祭り、よさこいソーラン、北海道神宮祭と続きますね。
「リラ冷え」と言う言葉は、
江部乙(滝川市)出身の榛谷美枝子さんという俳句人が
1960年に詠んだ句、「リラ冷えや 睡眠剤は まだ効きて」
から来ています。
更に、上砂川町出身の作家、渡辺淳一さんがこの「リラ冷え」と言う
言葉を好み、1971年に世に出した「リラ冷えの街」の人気と共に、
世に広まったと言われています。
こんなに本格的に書くつもりは無かったのですが、
植物から文学まで飛んでしまいました・・。
庭木に文学の香り、ライラックを植樹しませんか?
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